こんにちは。フリーランスWebライターの樋口正です。
「フリーランスになるまでは独立した後のことを想像してウキウキだったけど、実際に独立してみると心細い…」
そんな方も少なくないのではありませんか。僕自身も心細さと、一人で独立してお金を稼ぐ大変さを毎日噛み締めています。
現段階では幸いクライアントの方々にも恵まれてお仕事ができていますが、いざいきなりすべての収入が途絶えたらどうしようと不安になって眠れないこともあります。
いや、すみません。正確に言うと、眠れはするのですが、その不安が夢に反映されて嫌な夢ばかり見ています。真っ暗な穴に延々と落ちていったり、幽霊に追いかけられたり、最近はそんな夢ばかり見ています。
フリーランスの心細さを埋めてくれる支援やサービスがあれば、多少は緩和されるのかもしれません。
というわけで本記事では、フリーランスが利用できる支援金や休業補償、各種フリーランス支援サービスについてご紹介します。
フリーランスになったは良いものの、自由ゆえの責任の重さに打ちひしがれそうになっている方や、フリーランスが利用できる支援・サービスについて知りたい方はぜひご覧ください。
記事は5分程度で読めますので、ぜひ最後までご覧ください。
フリーランスの支援金・休業補償はある?

いきなり残念なお知らせなのですが、フリーランスだからといっていつでも無料で使える支援金や休業補償というものは当然ながらありません。冒頭で期待させておきながら、大変申し訳ございませんでした。
フリーランスの支援金や休業補償の話が出たのは、2020年。そう、コロナウイルスのパンデミックの真っ只中で、日本経済全体が急激に不況に陥った最中でのことです。
当時はフリーランスに発注する大企業などのクライアントの方々も大変な状況に陥ったり、緊急事態宣言を受けて多数のプロジェクトが中止になったりといった背景があったために、政府もフリーランス向けの支援策を打ち出したのでした。
本記事を執筆している2021年1月現在では、もうほとんどの支援策の申請が締め切りになっています。しかしコロナウイルスの流行はいまだに収まる気配がなく、2021年にも追加の支援策が打ち出される可能性もなきにしもあらずです。
2020年にフリーランス向けに打ち出された支援策・休業補償には以下のものがありました。
- 持続化給付金(上限100万円までの給付金支援)
- 小学校休業等対応支援金
- 家賃支援給付金
繰り返しにはなりますが、これらの補償金はコロナウイルスのパンデミックを受けた一時的な緊急支援対策でしたので、普段も同じような給付金がもらえると思わない方が良いです。
フリーランスの支援サービス

フリーランスの支援サービスについてご説明します。
フリーランスが普段から利用できる支援金・休業補償金サービスはありませんが、フリーランスの仕事や生活を支援してくれるサービスはちゃんとあります。直接的にお金がもらえるわけでは当然ありませんが、上手く利用することでフリーランスとしてより生きやすくなることは間違いありません。
本章ではフリーランスを支援してくれるサービスを以下の3タイプに分けてご紹介します。
- 仕事獲得系支援
- 保険系支援
- コミュニティ系支援
仕事獲得系
フリーランスの仕事獲得を支援してくれるサービスの代表は、クラウドソーシングサービスです。
代表的なクラウドソーシングサービスは、「ランサーズ」と「クラウドワークス」の2つです。この2つに登録して仕事を探せば、ある程度のスキルや実績がある方であればまず仕事獲得に困ることはないでしょう。
また、フリーランスエンジニアやコンサルタントの方であればフリーランス向けエージェントサービスを通じて仕事を獲得することもできます。
フリーランス向けエージェントサービスで代表的なサービスは「レバテックフリーランス」や「ITプロパートナーズ」などです。これらのサービスを使えばエージェントが仕事を紹介してくれるので、スキルと実績があるフリーランスの方であればすぐに仕事を見つけられるでしょう。
保険・所得補償系
保険系のフリーランス向け支援サービスをご紹介します。
一番おすすめなのが、「フリーランス協会」の「フリーランスの保険」です。フリーランス協会に加入するには、年会費1万円がかかりますが、その1万円で以下の特典が利用可能です。
- フリーランス賠償責任保険
- 福利厚生サービス「WELBOX」
フリーランス賠償責任保険では以下のようなことが補償されます。
- 納品物の瑕疵
- フリーランスの入院や事故などによる納期遅延
- 著作権侵害
- 身体障害
また、フリーランス協会では、任意保険に加入することで所得補償を利用できます。所得補償制度は、怪我や病気で働けなくなった時に、フリーランスの方が喪失所得を保険金として受け取れる制度です。
フリーランスの方は万が一病気や怪我で動けなくなった時には会社員の方のように傷病手当金制度を使えません。傷病手当金制度を使えないということは、病気や怪我になってしまえば一切お金をもらうことができない、ということです。しかし、フリーランス協会の所得補償保険に加入しておけば、万が一の時にも所得がもらえて安心です。
フリーランス協会にはさらに報酬トラブルがあった時のために任意加入の弁護士保険制度も用意されています。フリーランスの方に報酬トラブルがあった場合に、弁護士の方に間に入ってもらい保険金を支払ってもらえる制度です。
フリーランス協会のメリットはそれだけではなく、フリーランスのデータベースに登録することで案件を受注するチャンスが増えることや、フリーランス同士の横のつながりができることなど、メリットが目白押しです。
ぜひご入会を検討してみてください。
ここまで推しておいてなんですが、僕はまだ加入していません。売り上げが安定的に立ってきたら加入を検討します。
もう一つおすすめできる保険系のフリーランス支援サービスが「フリーナンス」です。
フリーナンスの会費はなんと無料。無料で会員登録すると「請求書の即日払いサービス」が利用できます。請求書を発行したものの、入金まで待てない場合にフリーナンスが請求書分を立て替えて即日払いしてくれます。その代わり手数料が請求書額面の3%〜かかる仕組みです。
また、フリーナンスも追加料金を支払うと事故の時の補償や最長1年間の所得補償制度に加入することができます。フリーナンスは登録無料なので、とりあえず登録しておくのが良いでしょう。
請求書即日払いサービスがあるので、僕は迷わず登録することを決心しました。この記事を書くためにフリーナンスのサービス内容を知った瞬間に、です。おそらくこの記事を書き終えて2021年の確定申告書類準備を終えたら登録します。登録しない理由がありません。
コミュニティ系
コミュニティ系のフリーランス支援サービスは、要するにオンラインサロンです。
フリーランスが多いオンラインサロンに入会すると、スキルの勉強ができたり、サロン内で仕事を受注できたりというメリットが得られます。
特にWeb系フリーランスが多いオンラインサロンに入会すると、サロン内のメンバーから仕事を受注できる可能性があります。Web系フリーランスが多い代表的なオンラインサロンには、以下のものがあります。
人生逃げ切りサロンのオーナーは毒舌インフルエンサーとして著名なやまもとりゅうけん氏です。
また、StockSunサロンのオーナーはStockSun株式会社です。サロンにはもちろんStockSun株式会社社長である株本祐己氏の性格が色濃く反映されており、そのランディングページには「雑魚お断り」と堂々と記載されています。
これらのサロンに入会するのにはかなり勇気が要るかと思われますが、入会すれば「ビジネス戦闘力」(©️株本祐己氏)の高いWeb系フリーランスと出会えて、切磋琢磨できることは間違いありません。
フリーランスは支援金・休業補償を活用しよう

フリーランスの方々は、ただでさえ売り上げが安定しません。
もしもの時のために、政府が支援策を打ち出したらすぐに申請したり、普段からフリーランス向けの保険・所得補償制度に入ったりするなどして、上手く危険を回避しましょう。