フリーランスは年金の知識をつけて!厚生年金と国民年金の違いを理解して老後の対策を

フリーランスになると、会社が入ってくれていた厚生年金を抜けて、自分で国民年金に入らなければなりません。国民年金の手続きを自分でしなければならないのです。フリーランスとして仕事をしていくと決めた以上、年金の知識をつけておかないと後々大変な思いをすることになるかもしれません。

厚生年金から国民年金になると将来的にもらえるお金が圧倒的に減って金銭的にシビアな状況に追い込まれます。

そうならないために、国民年金の加入方法や、国民年金と厚生年金の違いをしっかり理解し、今のうちから国民年金に追加できる年金や制度について考えてみましょう。

目次

会社員からフリーランスになると厚生年金を抜けて「国民年金」に加入!

出典:オーダン

会社員からフリーランスになる場合、会社側が厚生年金から抜く手続きをしてくれます。なのであなたがしなければならないのは国民年金への加入。退職してから14日以内に行うようにしましょう。

国民年金はどうやって加入すればいい?

あなたの住んでいる地域の市区町村役場の年金窓口に行きましょう。そして、「国民年金に切り替えをしたいです!」と伝えるとしてくれます。

その際持参するものとしては、

・退職日が分かる証明書(※1.離職票・※2.雇用保険受給資格者証・※3.退職証明書・健康保険資格喪失証明書などのどれか)

・認印

・年金手帳

・本人確認書類(免許証・パスポート・マイナンバーカードなど写真付きのもの)

※1.離職票:従業員が退職した際に事業主から退職者に渡される書類のことです。事業主は従業員退職後10日ぐらいまでに郵送などの方法で退職者の手元に届けなければなりません。

※2.雇用保険受給資格者証:ハローワークで雇用保険・失業給付の手続きをすると、後日行われる説明会でもらえます。失業手当を受け取る資格があることの証明になるのです。

※3.退職証明書:「労働基準法第22条1項」にて、会社に請求したら作成してもらえると定められています。あなたが記載してほしい項目だけを請求すると、その部分だけ会社側が記載してくれるのです。

請求項目は「使用期間・業務の種類・その事業における地位・賃金・退職の事由(解雇理由)」の5つ。記載されたくない項目は外すことが可能です。

参照:できる社長の労務相談室

国民年金と厚生年金の詳細や違いについて

出典:オーダン

国民年金や厚生年金についてよく分からないあなたのために、年金の詳細についてお伝えします。納付を終えると65歳から年金が受け取れるのですが、国民年金のみ加入している場合と厚生年金に加入している場合では将来受給できる額に大きな違いが生じます。具体的にどれだけの差が生まれるのかについて解説します。

国民年金

国民年金(基礎年金)というのは、20歳以上60歳未満の全ての人が加入しなければならない年金です。この40年全ての期間に保険料を納めた人は65歳から満額受け取れます。

国民年金の平均受給額は月約5.6万円。20歳から60歳までの40年間全ての保険料を納付できたとすると、2019年時点では満額で月約6.5万円なのだそうです。

厚生年金

厚生年金というのはさきほど紹介した国民年金保険料+厚生年金保険料。つまり国民年金に上乗せして給付される年金です。会社に勤めている人が加入するもので、保険料は会社が半分負担してくれるのが大きなメリットといえます。

会社員として厚生年金を払い続けた場合の平均受給額はだいたい月14.5万円なのだそうです。ただ受け取れる額は、収入と納付月数で変わってきます。収入が低く納付月数が少ないとあれば受給額も低いです。

厚生年金は国民年金に上乗せして給付される上に会社が半分負担してくれるのですね。なのに収入や納付月数によって変わるとはいえ平均約14.5万円が受け取れるなんて・・・厚生年金って最高ですね!

フリーランスは国民年金しかもらえない!

出典:オーダン

ではフリーランスはどうかというと、個人で仕事をしていて会社には所属していないので国民年金にしか入れません。2019年度時点で65歳を迎えた方が受け取れる年金は満額で月約6.5万円ただでさえ少ないのに、今後さらに下がり続ける可能性があります

参照:厚生労働省「年金額・保険料の推移」

少し古いデータですが、これを見ると今後も老齢基礎年金額が下がり続けることが容易に想像できますよね。自分たちが65歳を迎えたときの老齢基礎年金に正直期待はできそうにありません。

国民年金だけだと老後のお金が不安!今から追加しておきたい年金や制度

出典:オーダン

老後にかかる生活費は夫婦2人分で月約26.8万円、ゆとりある生活をしたいとなると、月34.9万円は必要だろうといわれています。厚生年金に入っていても厳しいのに、国民年金だけだと老後が一気に不安になります。なので老後のためにもしっかり備えておきましょう。

そのうえでフリーランスのあなたが、今から入っておくといい年金や制度についてお伝えしていきます。

国民年金基金

第1号被保険者であることと、「職能型」と「地域型」のどちらかに加入することが条件です。「職能型」というのは職業ごとに加入するもので、25種類もの職業が設定されています。「地域型」というのはあなたの住所がある都道府県の基金に加入するものです。会社員の厚生年金のように国民年金に上乗せしてくれます。

付加年金

付加年金は月額400円を国民年金にプラスして納付します受け取るときの金額は「200円×納付した月数」です。20歳から60歳まで、付加年金保険料を40年間納付したとしても将来年金に加算されるのは年9.6万円。毎月もらえる年金はたったの8000円です。

でも筆者はたいしたことないと思って入らなかった過去の自分を、今思いっきり悔いているところです。

何故って?
入ってくる額は少額でも、この付加年金はすごくお得だと知ったからです。何とさきほどの40年間納付した例でいうと、年間9.6万円が毎年受け取れるということ。つまり、保険料の支払い総額19.2万円をたった2年で超えてしまうということなのです。以降も毎年年間9.6万円を受け取ることができるので少額とはいえすごくありがたいですよね。

※付加年金は、先ほど紹介した国民年金基金に入っている人は納められません。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は自身で積み立てたお金を、金融商品で運用するタイプの年金です。60歳を過ぎると受け取ることができます。積み立てたお金は全額所得控除でき、大きな節税効果が期待できます。

小規模企業共済(退職金制度)

小規模企業共済は、小規模企業の経営者や個人事業主、フリーランスのための退職金制度です。掛金は「小規模企業共済等掛金控除」の対象のため全額所得控除され、受け取るときには退職所得控除が適用されます。

国民年金の保険料免除制度のカラクリに注意!

出典:オーダン

フリーランスのあなたは、国民年金にしか入れないのでしっかり備えておきましょうとお伝えしてきました。とはいえ、もしかしたら国民年金保険料が払えなくて困ることがあるかもしれません。

失業してしまったり、所得があまりにも少なかったりした場合に国民年金保険料の免除制度があるのをご存知ですか?承認されたら「全額・半額・4分の1・4分の3」の割合で免除されます。前年、申請月によっては前々年の所得が対象なので、もし今所得がなくてもさかのぼった年に所得があれば対象から外れてしまう点に注意です。

すごく便利で嬉しい制度だけど、あまりオススメしない

ただ筆者はこの制度をあまりオススメしません。「免除=なかったことになる」と勘違いして脳内お花畑になるのは筆者だけではないはず。ズバリ!なかったことにはなりません。なぜなら、免除された分は将来もらえる年金額から引かれてしまうからです。なので将来もらえる年金額がそれだけ減ってしまうということ。このことに気をつけて、どうしても利用しなければならなくなった場合にのみ利用するようにしましょう。

フリーランスになるなら、老後のために国民年金に追加して保険や制度を利用しよう!

出典:オーダン

フリーランスになるなら、今まであまり気にしていなかった人も急に現実味が増し、年金について考える必要性が出てくるでしょう。なぜなら厚生年金から国民年金だけになると圧倒的に将来もらえる年金額が減るから。老後のための対策は早いうちにしておくにこしたことはありません。そして真剣に自分の未来と向き合い、考え、年金に上乗せできる保険や制度を知って対策すること。20代の私がそれを怠ったために今40を前にして後悔と焦りが押し寄せてきています。老後の生活資金が基礎年金だけではやっていけません。あなたの老後のためのお金を増やすべく、国民年金に追加してさまざまな保険や制度を検討し利用してみましょう。

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