フリーランスの保険の基礎知識!社会保険のおすすめは?

フリーランス保険

こんにちは。フリーランスWebライターの樋口正です。

「体が資本」とはよく言われますが、フリーランスほどこの言葉が当てはまる存在はこの世には存在しません。フリーランスは怪我や病気にかかれば一巻の終わりです。働けなくなればお金の入金もありませんので、貯金がなければ即死です。

時代は令和になったとはいえ、会社という存在、あるいは「会社員」という身分は会社員の方々をいまだに守ってくれています。「仕事ができない」だの何だの言われようが、会社に出社してそつなくこなしていれば、何だかんだで給料はもらえるのですから。一方でフリーランスの場合は、働かなければ当然ですが給料はもらえません。

それだけではありません。例えば会社員の方々が払っている健康保険料について。賢明な読者の皆様におかれましてはもちろんご存知かと思いますが、会社と従業員が折半で払っています。つまり、半分の保険料で、2倍の保険金がもらえる仕組みになっている、と言えます。

「いやいや、むしろもらえるはずだったお金を保険料で差し引かれているだけではないですか」

そのような批判もあるかと思いますのでもう1つ例を挙げます。

病気や怪我などで働けなくなった時、会社員の方であれば健康保険の「傷病手当金」制度を使って働けなくなった期間もお金がもらえます。一方で、フリーランスにはこの「傷病手当金」制度は使えないのです。

フリーランスがいかに死と隣り合わせな存在なのかお分かり頂けましたでしょうか。

筆者が大好きな少年漫画『約束のネバーランド』にも、こんな台詞があります。

「自由ってなんて美しく過酷なんだろう」

そう、フリーランスは自由である代わりに過酷。しかし、僕たちは自由になるためにフリーランスになったことを忘れてはなりません。フリーランスの自由さを謳歌し続けるためにも、「守り」の知識である保険周りの知識を固めておきましょう。過酷な市場で最後まで生き残り続けるために。

記事は5分程度で読めますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

フリーランスと健康保険・社会保険の関係は?

本章ではフリーランスと健康保険・社会保険との関係についてご説明します。

フリーランスも社会保険に入る必要あり

フリーランスも原則的には社会保険に入る必要があります。社会保険に入らなかった場合、最悪のケースで徴収を免れていた金額の5倍以下の罰金を科されることもあります。

また、単純に保険証を持っていなければ病院で払う医療費が10割負担になります。保険証を見せれば3割負担で済むところを10割負担になるとかなりきついです。そもそも売り上げが安定しないフリーランスですから、いきなりまとまった医療費を払うことになる事態は避けたいです。

単純に社会保険料を払っていないことがバレた場合、その方のフリーランスとしての信用問題にもつながります。社会保険料を払っていないフリーランスの方は、何となく信用がなさそうなのは、容易に想像できるのではないでしょうか。

というわけで、社会保険料はきちんと払い、保険証をもらいましょう。

フリーランスは国民健康保険に加入するのが普通

ほとんどの方は、フリーランスになってから国民健康保険に加入します。考えるのが面倒な方はとりあえず国民健康保険に加入しましょう。会社を辞めてから地域の役所で加入手続きを済ませればすぐに加入できます。

支払った社会保険料は税金控除の対象

国民健康保険や、他の健康保険を支払った金額分は、確定申告の際に「社会保険料控除」の対象となります。社会保険料控除を使っていわば「経費扱い」とすることで、最終的に支払う税金を減らし、手元により多くの現金を残すことができます。

フリーランスの社会保険のおすすめは?

フリーランスになっても、会社員時代と同様、何らかの社会保険には加入しなければならないことについては上述しました。本章ではフリーランスが社会保険に入るならどの社会保険がおすすめなのか、ご紹介します。

考えるのが面倒なら国民健康保険

「いずれにしろ、どれかに加入しないといけないんでしょ。でもどれに加入してもお得になる金額もたかが知れてそうだし。面倒だから国保入るわ」

上記は僕がフリーランスになった直後、保険について出した当時の結論です。僕と同様のご心境になられたフリーランスの方もおそらく少なくないのではないでしょうか。もちろんこれで間違いではありません。特に収入が低い間は国民健康保険の方が保険料がお得なことも多いです。

国民健康保険料には実は地域差があります。また、フリーランスの方の収入によっても保険料が違ってきますので一概には言えませんが、面倒であればとりあえず国民健康保険に入っておけば大丈夫です。

「保険料引かれても売上立てれば大丈夫!」という心意気で頑張りましょう。

会社員時に高収入だったなら2年間は任意継続

任意継続保険とは、会社員時代に入っていた健康保険制度に引き続き加入し続けられる社会保険制度です。加入し続けられるのは2年間だけですが、こちらの方がお得なら入るべきです。

任意継続保険がお得なケースは、会社員時代に高収入だったケースです。

前提として、国民健康保険料は収入が多ければ多いほど保険料も収入に比例して上がります。

一方で任意継続保険の場合は、「標準報酬月額」と呼ばれる保険料計算のベースとなる金額に上限があります。「標準報酬月額」とは、簡単に言えばその健康保険に入っている労働者の平均月給です。この「標準報酬月額」に保険料率をかけて保険料が割り出されるのですが、「標準報酬月額」には上限があるため、保険料の上限にも限界があります。会社員時代に一定金額以上稼いでいた方は、保険料の上限を超えた部分について比例して保険料を支払う必要がないため、任意継続保険の方がお得になるのです。

年収が500万円以上程度の方から、任意継続の方がお得になる可能性があるので、気になる方は計算してみてください。国民健康保険料の地域差の問題もあるので、どちらがお得なのか一概には言えません。

高収入フリーランスなら組合国保

高収入フリーランスの方であれば、組合国保に入るとお得になるケースがほとんどです。組合国保とは、簡単に言えば、特定の職業の方のみが入会できる社会保険制度です。

組合国保の利点は、保険料が固定額であるため、収入が高ければ高いほどお得になる、という点です。一方、国民健康保険は稼ぎに比例して保険料が高くなるわけですから、稼いでいる方であれば組合国保の方がお得になるのは自明です。数十万円単位でお得になるので、稼いでいる方にはダントツでおすすめの社会保険制度です。

フリーランスの方が対象の組合国保でよく知られているのは「文芸美術国民健康保険」です。フリーランスのイラストレーターやデザイナー、ライターなどの方が加入されています。「文芸美術国民健康保険」に加入するためには、「文芸美術国民健康保険」に所属している組合に加入しなければなりません。

他にもエンジニアの方や、ブロガーの方、YouTuberの方などが対象の組合国保もあるので、高収入フリーランスの方は自分の職業が対象の組合国保に加入するのが正解です。年収500万円以上程度の方からお得になる可能性が高いので、チェックしてみてください。

年収130万円未満なら扶養に入る

年収130万円未満で健康保険に加入されている配偶者の方がいらっしゃる場合には、扶養に入れば保険料を支払う必要はありません。扶養一択です。

フリーランスが経費にできる民間保険は?

フリーランスが経費にできる民間保険についてもご紹介します。何せ「体が資本」なフリーランスですから、いざという時のために民間保険にも入っておくのはおすすめです。

自動車保険

事業で自動車を使用する場合は、自動車保険の保険料を経費にすることが可能です。自動車を保有している場合は、自動車保険にはほとんどの方が加入されているかと思いますが、経費で落とせることを把握しておきましょう。

火災保険

事業で利用している事務所の火災保険は経費にできます。自宅兼事務所の場合、家事按分で経費にできます。

地震保険

地震保険料も同じく経費にできます。地震保険料の場合はプライベート目的の利用でも一部控除が可能です。

生命保険や傷害保険は経費にならない

フリーランス本人用の生命保険料や傷害保険料は経費になりません。

しかし、支払った生命保険料や傷害保険料は、個人事業主の場合なら生命保険料控除にできます。

病気や怪我のリスクを軽減できる上、生命保険料控除にして支払う税金を減らせるので、加入することを検討するだけの価値はあります。

保険もうまく利用してしたたかに生き残ろう

何度も言いますが、フリーランスは体が資本の生き物です。

さらに正確さを付け加えるならば、フリーランスは「体と現金が資本」の生き物と言っても良いでしょう。

身の安全と手元に残せる現金のバランスを考慮して、保険をうまく利用しましょう。そして何がなんでもフリーランスとして生き残りましょう。

「過酷ながら美しい」フリーランスならではの自由を謳歌し続けるためにも、本記事の知識をぜひご参考になさってください。

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