フリーランスの平均年収はどのくらい? フリーランスで稼げるホントのところ

フリーランスになりたいと思って、いちばん気になるのはやっぱり年収ですよね。

会社から解放されてはみたものの、生活ができなくて再度就活……なんて恐ろしくて、いまひとつ踏ん切りがつかない人もいるのではないでしょうか。

今回は、フリーランスの平均年収についてお話していきます。

目次

フリーランスは意外と稼いでる!?

フリーランス白書を見てみよう

フリーランスの収入について知りたいなら、おそらく「フリーランス白書」がもっともフリーランスの実態を捉えているのではないかと思います。

フリーランス白書2020|一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
https://blog.freelance-jp.org/20200612-9648/

なお、ここでいう「フリーランス」は「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」と定義されているため、個人事業主(自営業)などの小規模事業者も含みます。

フルタイムで働けばサラリーマン以上稼げる

このフリーランス白書によると、

会社員のフルタイムに近い月間就業時間「140時間以上」の「フルタイムフリーランス」を見てみると今回の調査では年収(経費控除前の売上ベース。世帯年収ではなく個人年収)400万円~600万円未満が22.7%と最も多く、会社員と同等もしくはそれ以上に稼いでいるフリーランスが少なくないことがわかる。過去2年の調査でも「フルタイムフリーランス」に関しては会社員と遜色ない報酬を得ていることが確認されている。

フリーランス白書2020(p.10)

とあります。

私は地方在住なので都心とは相場が異なるかもしれませんが、私の夫は大卒の会社員(正社員)で、年収が400万円台ですから、たしかに会社員と遜色ない収入といえるでしょう。

もっといえば、140時間以上働いているフリーランサーの中で、年収が200万円未満と答えたのはたった8.4%
200~400万円未満と答えたのも22.0%と多くないので、400万円未満は約3割程度に収まっていることがわかります。

思ったより稼げている印象ではないでしょうか。

経験が6ヶ月未満だと4割が200万円未満

ただし、「だったらすぐに会社を辞めてフリーランスになろう!」というのはちょっと早計です。

たとえば、「フリパラ歴 6ヶ月未満」の収入(p.26)をみてみると、約4割にあたる39.2%が年収200万円未満だと回答しているんです。
400万円未満は、実に半数以上です。

この「フリパラ歴」というのは、「フリーランスまたはパラレルワーカーとしての活動履歴」のことで、副業フリーランサー(フリーランス白書では「すきまワーカー」と表現)の期間なども含みます。

急に専業フリーランサーになっても、思うように稼ぐのは難しいということがうかがえますね。

一定水準以上の年収を得るポイントは?

他の調査結果もあわせて眺めてみると、人脈や過去の取引先からの依頼が、もっとも収入を得られる手段であることもわかります。

人脈にしろ取引先にしろ、開拓していかなければならないもので、一朝一夕で手に入れられるものではありません。

だからこそ、「フリパラ歴」が年収に大きく影響しているのでしょう。

実際、私も最初の何年かは仕事を選ぶ余裕はありませんでした。
人脈もないし、アピールできる実績もないし。
使ってもらって、「いいな」と思ってもらって、実績を重ねていくほかには手段がありませんよね。

ある程度実績ができてくれば、待遇が上がったり、好条件の仕事が依頼されるようになったりして、同じ時間働いても収入が上がるようになっていくのですが、そこまではなかなか「稼ぐ」ことを目標にはできませんでした。
「稼ぐ」というより「仕事をさせてもらう」といった感じです。

ただ、業種によっては即戦力をアピールできる場合もあります。

最たるものがエンジニアでしょうね。
エンジニアのフリーランサーさんって、急にエンジニアの仕事を始めるんじゃなくて、もともと会社員としてエンジニアの経験があって、フリーランスに転向するケースも多いんです。

企業で同職の実績と人脈がある場合には、フリーランスになってもすぐに即戦力であることをアピールできます。
私の知人にも、会社を辞めてすぐに個人事業主になってバリバリ働いて、家族4人を養いつつ家のローンも払っている方がいらっしゃいます。

大事なのは人脈と実績があるかどうかですね。

稼げる業種はどれ?

次は、稼げる業種について見てみます。

エンジニア・技術開発系は平均年収が高そう

800万円以上の年収を得ている業種第1位は、「エンジニア・技術開発系」
フリーランス白書(p.31)によると、年収800万円以上の約3割、29.8%が「エンジニア・技術開発系」です。

「エンジニア・技術開発系」は回答全体の15%ですから、これはとても高い割合を占めているといえます。

クリエイティブ系は伸び悩む

一方で、全体の21.5%を占める「クリエイティブ・Web・フォト系」では、年収がかなり低め

回答職種としては1番多いのに、800万円以上の年収を得ている人の12.1%しか「クリエイティブ・Web・フォト系」ではないし、逆に400万円未満の23.6%もが「クリエイティブ・Web・フォト系」です。

これは私も実感していますね。

私はライターですが、毎回新しいものを創出しなければならないので時間がかかるし、基本的に使い回すことはできません。
となると、よほどのオリジナリティーでもなければ高収入は見込めないわけです。

ライターなんかは特に、「ある程度の文章ならOK」というクライアントも多いので、ちょっと文章が書けるくらいの低単価ライターが価格相場を下げてくれたりもして、特に近年のフリーランス増加に市場が低迷している感じがします。

さらに、出版やメディア系も収益が上がりにくくなっているので、クライアントにも余裕がないんですよねぇ……

と、愚痴っぽくなりましたが。

クリエイティブ系の仕事は、時間単価が安くなりがちなので、年収も上がりにくいかなと思います。

コンサルティング系も高収入

あと注目すべきは「コンサルティング系」ですね。

年収800万円以上と回答した人の22.6%が「コンサルティング系」です。
全体の9.9%しかいないのに、です。
これはすごい。

真似できない専門性と市場に鍵

フリーランスで高収入を得たいと考えるのであれば、

  • 真似できない専門性
  • 市場に力がある

の2点が鍵になると考えています。

エンジニアって、専門性が高いですよね。
他の人にはできない

加えて、需要もあって、その市場でたくさんのお金が動いている

これが高収入の鍵になります。

ライターだって実はピンキリで、私は結構高単価な仕事も受けられる人ですが、べつに商品説明を書くくらいなら誰にでもできちゃうんです。
「誰にでもできる=市場単価が下がる」のは今後さらに加速が予想できます。
しかも、WEBやメディアは資本が少ない。

こういう業種は高収入を狙うには不向きだといえます。

自分に合った働き方で年収を確保

先程から稼げないといいつつ、私は長年フリーライターを続けています。
これには、

  • そもそも書くことが好きで選んだ仕事
  • 教育や心理学、アニメなど、特化した知識がある
  • 自営業と並行している

ことが背景にあります。

高収入を得たくてフリーランサーを目指すのであれば、稼げる業種の専門知識をしっかり得るのが近道です。

でも、やりたいことをやりたいからフリーランサーになるのなら、それをやりながら生活できる方法を模索するのがいいですよね。

そのための方法が、

  • 他の人との差別化(得意を作る、専門性を上げる)
  • 働き方の調整

です。

他の人と差別化しよう

今後、フリーランスの数はもっともっと増えていきます。

その中で仕事を得続けようと思うのなら、他の人と差別化できるものを得るのがいちばんです。

私だったら、教育・心理学・アニメ・声優。
学校への勤務経験もあるし、小中高の教員免許も、メンタルケア心理士の資格も、メンタルフードマイスター2級の資格もあるので、こういった専門性の高い記事の執筆はだいたい高単価になります。
他の候補者と競っても負けません。
アニメは週に30本以上チェック。漫画も原作になることが多いのでかなり読みます。

そういう自分の「ウリ」を育てていくことが大切です。

働き方を調整しよう

どうしてもやりたいことがあって、でもそれだけじゃ生活に不安が残る、あるいは概ね生活していけない。
そういう場合には、「いずれは専業フリーランス」という固定概念を外してみるのも良いと思います。

  • すきまワーカー(副業フリーランサー)
  • パラレルワーカー(兼業フリーランサー)
  • 自由業(専業フリーランサー)
  • 自営業(個人事業主/広義の専業フリーランサー)

といった様々な働き方があるからです。

すきまワーカー(副業フリーランサー)

本業はあくまでサラリーマン
スキマ時間を使ってお仕事をするフリーランサーです。

収入は安定しますが、自由にできる時間が少ないのが難点。

また、副業を禁止している企業もまだまだ多いので、就業規則的に難しい場合も。

パラレルワーカー(兼業フリーランサー)

派遣やバイトなど、別の仕事もしているフリーランサー。

私はちょっと特殊ですが、ここに近い形のフリーランサーです。
塾の経営もしつつ、フリーライターもしつつ、という二足のわらじ方式ですね。

別業種の仕事を持っていると、収入はかなり安定しやすくなります。
安定しやすいので、本当にやりたい仕事を選ぶ余裕ができます。

自由業(専業フリーランサー)

よくイメージされるフリーランスはこれ。
同じ業種の仕事を、複数のクライアントと契約してお仕事するフリーランサーです。

プロジェクトごとの契約になるので、収入は安定しにくいですが、自分の好きなこと、得意なことだけを仕事にできます。

専門性が高ければ、会社員よりもずっと高収入、年収1,000万円以上も十分狙えます。

自営業(個人事業主/広義の専業フリーランサー)

自営業にすれば、税制上も有利になります。

また、個人事業主は人を雇うことができるので、より一層できることは増えます。
家族も「青色専従者」として雇うことができるので、家族に手伝ってもらえば節税にもなります。

自分はエンジニアで、経理は青色専従者の奥さんにお願いしているような場合も多いです。

高収入を目指して今から勉強したり、コツコツ人脈と実績を積み重ねていくのか、上手に働き方を調整してやりたいことと欲しい収入のバランスを取っていくのか。
いずれにしても、まずは一歩踏み出してみないことには始まりません。
自分の目標に向かって、一歩ずつ進めていってくださいね。

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