フリーランスに名刺は必要? 名刺を持つべき理由と記載すべき内容

フリーランスになるのなら、たとえ副業フリーランスだったとしても、外で営業活動を行わないつもりだったとしても、名刺は絶対持っておいた方が良いです。

今回は、経験者だからこそ言えるフリーランスの名刺の必要性についてお話します。

目次

なぜ名刺は必要なの?

名刺って、業種によってはほとんど使わないってこともありますよね。

私は学校の先生をしていたこともあるのですが、名刺なんて持っていない先生がほとんどで、名刺交換の機会はほぼゼロでした。

「フリーランスも同じでしょ? 営業だってネット中心だし、要らなくない?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
フリーランスだからこそ、名刺は必要なのです。

実際に会う機会が少しでもあるならないと失礼

まず、もしもクライアントと実際に会う機会がほんの少しでもあるのなら、名刺を持っていないというのはビジネスマナーとしてちょっと失礼です。

相手が名刺を出してきたら、こちらも名刺をお渡しする。

それはもう、ビジネスパーソンの挨拶ですから。

どこにビジネスチャンスがあるかわからない

クライアントでなくても、名刺交換の機会は意外とあります。

私なんかは、地域のボランティア活動に行ってもとりあえず名刺を配ってきます。
そうすると、全然関係ないと思っていたところから依頼が舞い込んできたりするんです。

特にフリーランスにとって、人脈の量は仕事や収入に直結する大事なパイプですから、仕事以外で出会う人も大事にした方が良いです。

そう思って繰り返していたので、私の人脈の中には直接仕事でつながった人だけでなく、議員さんをはじめとする地域の有力者の方々もたくさんいらっしゃいます。

先輩にくっついて行った仕事先で便乗して名刺を渡したら、名前を冠した週連載コラムのお話をいただけたこともあります。

どこにあるかわからないビジネスチャンスを掴むには、名刺はとても便利なツールだといえます。

名刺は紙だけじゃない時代に

加えて、今の名刺交換は必ずしも紙で行うとは限りません

私は、名刺の管理に「Eight」を使っているのですが、単にいただいた名刺を電子化しておくだけではなく、自分の名刺を電子化して、オンラインで名刺交換をしたり、名刺(や自分の登録プロフィール)に変更を加えると、同じくEightに登録してつながっている人に通知が送られたりもするんです。

相手のプロフィール変更も通知が来るので、昔お世話になった方が昇進して肩書が変わったとか、独立して事業を起こしたとか、そういうのを知ってメッセージを送ったりもします。

普段紙の名刺を渡す機会が皆無だったとしても、名刺は作って電子登録しておくと、ビジネスチャンスを広げることができます。

複数種類を持つことで見せたい顔の使い分けも

また、副業フリーランスやダブルワーカー、お仕事以外に地域活動などをしているような場合は、見せたい顔ごとに名刺を持っておくのも便利です。

私は本名名義の名刺と笈川采女名義の名刺とを持っています。
教育関係のお仕事や地域活動では本名名義のもの、ライターやその他WEB系の方には笈川名義のものを渡すことで、見せたい肩書やアピールしたい経歴を相手に提示することができます。

相手によっては、両方渡したりもするんですよ。
そうすることで、フィールドの広さを印象づけることもできるし、教育系のライティングのお仕事には効果倍増ですからね。

多く喋らず肩書や経歴をアピールできる

自分の自慢話をしても周囲はドン引きするだけですが、ビジネスの相手の実績は知りたいもの。

語れば引かれてしまうけど知らせたいお仕事実績をさらっと伝えられるのが名刺です。
名刺を渡すことで、相手にマイナスの印象を与えずに、自分の肩書や経歴などをアピールすることができます。

これには名刺に多少仕掛けも必要ですが、うまくすれば名刺がいい広告になって、後日連絡をいただける機会も増えます。

名刺を持つことにデメリットがない

逆説的ですが、名刺を持つことにそもそもさほどデメリットがありません。
強いていえば、名刺の作成代金と鞄に名刺入れのスペースが必要な程度です。

その程度のデメリットなら、悩んでないで持っておくのが吉だと思いません?(笑)

名刺はフリーランスにとって最重要な人脈を作るお手軽ツール
オンライン名刺交換もできるし、クライアント以外に渡すのも有効なので、副業フリーランスでもWEBオンリーのフリーランスでも名刺は作っておいて損がない

名刺に何を記載するか

ただ、名刺を持っていれば前述の効果を得られるかというと、残念ながらそうではありません。

取材に出ていく系のライターさんはわりと名刺を持っていらっしゃる方が多いので、私もたくさん名刺交換をさせていただいているのですが、正直まったく役に立たない名刺もたくさん見ました。
「うわ、もったいないな」と思います。

では、名刺には何を書くべきなのでしょうか。

所属と名前

まずは所属と名前ですね。

フリーランスの場合は名前しかない場合もあると思いますが、個人事業主であれば登録してある屋号があるはずです。

とはいえ、屋号って株式会社なんかと違ってあんまり役に立たないんですよ。
ぶっちゃけ相手も興味がない。
だから私は、屋号はロゴで記載しています。
屋号には興味も価値もないけれど、ロゴには自分のイメージを込められます。

肩書や資格

フリーランスで重視されるのは、屋号よりも肩書や資格ですね。

どんな仕事をしているのか、何を専門としているのか。
ざっくり、できるだけ短く書きます。

私の場合は、「フリーライター」の文字は欠かせません。
そこに、あえて「メンタルケア心理士」と「メンタルフードマイスター2級」も添えます。
一見関係なさそうですが、だからこそ「面白い肩書だな」と目に留めてくださる方が多く、会話の糸口になるケースが多いです。

ただ、資格はなんでも書けばいいというものではありません

ワープロ検定1級も持っていますが、フリーライターがワープロ検定持っていたって面白くもなければ信頼度も上がりませんよね。
そういうのはここには要りません。

基本は短く最小限に、です。

住所

これを欠かないフリーランサーさんも多いですが、私は絶対書くべきだと思っています。

書きたくないのもわからなくはありません。
自宅で仕事をしている方が多いですからね。

ただ、住所を記載しているか否かで、その名刺から受ける信頼度が変わってしまいます
これは深層心理の問題。
詐欺広告にわざわざデタラメな住所が記載されているのはこのためです。

名刺に書いた住所を悪用される可能性は、書かないで減ってしまう信頼度よりも大きいだろうかと考えると……私は書く方を選びますね。
無理強いはしませんが。

連絡先

連絡先には、主に電話番号やメールがありますね。
最近ではチャットワークを指定してくる企業も増えているので、業種によってはそういうメジャーなチャットツールの連絡先を掲載するのもありです。

私の場合、表には電話番号とメールを文字で記載していますが、裏にはQRコードを入れて、携帯に登録してもらいやすいように配慮したりもしています。

サイトURLやSNSアカウント

自身のサイトSNSのアカウントを付記するのも良いです。
特にポートフォリオ(お仕事実績)の掲載されたサイトがあるのなら、名刺にもリンクが欲しいですね。

要は、興味をもってもらった人を誘導するリンクです。
名刺に書ける文字数は限られているので、名刺で興味をもってもらったその後、仕事の依頼をしようと思ってもらえるさらなる材料が欲しいわけです。

その他アピールしたいこと

私の名刺の表は概ね普通の名刺なのですが、裏にはびっくりするくらい小さな文字で主な経歴を記載してあります。

これは心理トリックで、小さな文字で書かれると「何が書いてあるんだろう?」と読んでみたくなっちゃうというもの。
みなさん何気なく裏を見たら、思わず中身を読んでしまいます。

たくさん書くにはこういった仕掛けがなければ見向きもしてもらえないのですが、読んでもらえる工夫ができるのであれば、アピールしたいことも名刺に盛り込むべきです。

あまり工夫が得意ではない、やってみたけれど読んでもらえない、というのであれば、誘導したいサイトへのQRコードだけ貼っておくのも手ですね。
名刺は面積が小さいので手腕が必要ですが、サイトならそんなに難しくはありませんから。

とにかく自分を「知ってもらう」鍵にしましょう。

名刺には、所属(屋号)、名前、肩書、資格、住所、連絡先、URL、SNSアカウント、その他アピールしたいことを盛り込む。名刺で興味を持ってもらうこと、興味を持ってくれた人がさらに詳しく知ることができる「その先」を仕掛けておくのがポイント。

名刺は自分で作るべきか発注すべきか

さて、ここまで読んでくれた方は、「よし、名刺を作るぞ」という気になってくれているかと思います。

ですが、実際に作ろうと思うとまた壁に当たる人が多いんです。

その理由が、デザインと印刷
おしゃれなのがいいなぁとか、かっこいいのがいいなぁとか、漠然としたイメージは湧くものの、形にするとなると難しいんですよね。

まずはサンプルをさがそう

名刺デザインに悩んだら、まずは「名刺 サンプル」「名刺 テンプレート」などでたたき台になるものをサーチしてみることをおすすめします。

そうすると、

  • 自分で作るための素材
  • 印刷会社のサンプル

がたくさん出てきます。

ここで気に入ったものがあれば、それを使って名刺を作ってしまっても良いと思います。

いずれにせよ、まずはどういう名刺が自分のイメージに合うのか、方向性を定めましょう。

楽でキレイなのは印刷会社に発注すること

  • あまりデザインが得意でない
  • 時間をかけたくない
  • キレイな名刺がいい

と思うのであれば、名刺を印刷してくれる会社に丸投げしちゃうのがいちばんです。

ほとんどの家では、プリンタはインクジェットプリンタですよね。
あんまりカラーのトナープリンタを持っている方はいらっしゃらないんじゃないかと思います。

インクジェットでもそれなりにきれいにはできますが、やっぱりインクがにじむので、印刷会社のものに比べると手作り感が出てしまいますから、プロに頼むのはそれなりの効果があるといえます。

最近は小ロットからでも受注してくれるので、お気に入りのデザインを扱っている会社のロット数と料金を確認してみるといいですね。

試行錯誤したいなら自分で作って自分で印刷

そういう私は、自宅で自分で印刷派です。

自宅で作るメリットは、

  • いつでも変更できる
  • 相手の反応を見て試行錯誤できる
  • 必要に応じて印刷できる
  • 安い

ことですね。

幸い、私はデザインもそこそこ得意ですし、パソコンも得意で、さらに心理学の知識もあります。
ですから、自分で作るのに適しているといえます。

デザインが多少苦手でも、名刺用のテンプレートはたくさんあるので、テンプレートを流用すればそんなに難しくはありません。

名刺印刷用の紙は、家電量販店でいろいろ売っていて、家庭用プリンタで印刷ができます
ただ、インクジェットプリンタだと多少のにじみが出ますし、手作り感は否めません
高級感とか、大手との取り引きで信用度重視の場合には、印刷所に頼んだ方がいいでしょう。

私は「ラベル屋さん」というとても汎用性の高いソフトを使っていますが、あまり得意でない人は名刺専用のソフトやアプリを使うと簡単です。
スマホで作れるものも増えてきているので、パソコンが苦手でも大丈夫ですよ。

  • ラベル屋さん …名刺テンプレートもあり。WEB版でもOK。
  • テンプレートBANK …WEBアプリ対応のテンプレートならWEBで完結
  • Canva …スマホで作れる。コンビニ印刷対応で印刷もキレイ。
  • BiziCard …スマホで作れる。コンビニ印刷専用でキレイに。

おしゃれで個性的な名刺が簡単に、しかも安価に作れる時代になりました。持っていないのはもったいない! こだわりの1枚をつくって、ビジネスチャンスを拡充していきましょう。

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